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ユーザープロフィール
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浅見 貴則
はじめまして、浅見と申します!
浪人中にお世話になった数学の先生の影響で、大学受験に関する幅広い業務を経験しました。
「自習の質と量を最大化することが最も重要だ」という結論に至り、2016年に春日部にて自習型の学習塾パラリアを立ち上げ、2024年で9年目となります。
東京工業大学 経営工学系博士課程在学中で、大学では自習空間の研究をしています。
浅見 貴則
また、私の経営するパラリアについてはこちらで詳しく話してます!
https://mirr-story.one/pararia
INTERVIEWER
インタビューアー紹介
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ルウク@mirr
デザイナーのワタナベと申します。mirrを運営するmmm studioの代表を務めさせていただいております。
https://mmm-studio.tokyo
ルウク@mirr
私はパラリア一期生ということもあり、2016年から浅見さんにはお世話になっています。
カンタロウ@mirr
mmm studioにてディレクターを務めております、タナカと申します。
ワタナベの影響で、2018年ごろから浅見さんとは面識があります。 特に最近では仕事の相談はもちろん、一緒にご飯を食べたりよくしていただいている中で、インタビューができてとても嬉しく思います!
ORIGIN
生い立ち
01
ルウク@mirr
浅見さんって、幼少期どんな子だったんですか?
浅見 貴則
どうなんだろう。
なんだろうな、そんなに記憶ないんだよね。
ほんとに何にも考えてなかったんだろうね(笑)
ルウク@mirr
ちなみに最初の記憶は何歳ぐらいですか?
浅見 貴則
いや、5歳までの記憶が全くないんだよ。
自我の目覚めみたいな話になるけど、一番最初の記憶は「幽体離脱状態で自分の体を天井から見てるところ」からなんだよね。
ルウク@mirr
なんか怖い話ですね。転生モノの物語でありそうな自我の目覚め方というか。
浅見 貴則
だからこの時とか全然記憶にないよ。
ルウク@mirr
ってことは5歳だから幼稚園の年中くらいまで記憶がないってことですよね!
この頃から「大人に怒られるのが怖くて頑張っていた一面があった気がする〜」 って言ってたと思って。
浅見 貴則
まあね、合ってる合ってる!
怒られるのが怖かったのは確かにそうだけど、その理由まではよくわからん。
カンタロウ@mirr
文章見てるとちょっと強くなりません?
その、「大人に怯えてる」みたいなニュアンスになりそうで。
ルウク@mirr
怯えてるわけではないですか?
浅見 貴則
いや、どうだろうね…
そう言われれば、怯えてたかも。
なんて言えばいいかって言われたら、「怯えてた」が正しいかもしれない。
きっかけはよくわかんなくて、「親から殴られた〜」とかそういうのじゃないんだよね。
ルウク@mirr
両親が厳しかったとかじゃ無かったのが、また不思議ですね。
浅見 貴則
でも、そういう意味では高校になってからも結構それ引きずるんだけど、なんか基本的に全部できる方だったからさ。
だから、「勝手にミスれないみたいな感じ」になってたかもしれないね。
別にうちの親もそんなになんか期待かけてくるタイプじゃないんだけど、勝手に背負ってたところはあるよ。
ルウク@mirr
完璧主義だったんですかね。
浅見 貴則
ありうるよね。
なんか気づいたらできる側だったっていうだけであって、そのために何か頑張ったとかじゃなかったし。
STUDENT LIFE
小学校時代
02
浅見 貴則
小学校上がってからサッカーはクラブチーム入るんだけど、周りがうまかったから結構きつかったんだよね。
父親はそこそこ向上心が高いタイプというか志高くいけよ!っていうタイプで、 どこのチームに入るか決めようってなった時に、「地元のチーム」と「家から遠いけど強いチーム」があったのね。
で、なんか「弱いとこの1番上」をやるか、「強いとこの下」をやるか、どっちがいい? みたいに言われた時に、「弱いところの1番上になりたい」って言えなくて、強い方に行ったんだよね。
ルウク@mirr
強いチームってことは周りはもちろん上手い子ばっかりで、ついていけずに全然楽しく無かったのでは?
浅見 貴則
そうそう、サッカー嫌いだったよ。
結構嘘ついてたよね、好きなふりしてたよ。
カンタロウ@mirr
親の期待を勝手に感じて〜みたいな感じですよね。
浅見 貴則
そうだね。
でもそれは親の期待を裏切りたくないじゃなくて、「自分が怒られたくない」「がっかりされたくない」とか、自分寄りかもしれない。
だからさ、雨の日はもう最高よ! だって合法的に休めるじゃん?
行きたくないなんて口が裂けても言えないから。
チャリで20分強ぐらいかけて行ったんだよな、火木土日でサッカーだったんだよ。
ルウク@mirr
これ、ちょっと戻るんですけど小学校1000人もいたんですか!?
浅見 貴則
そう、やばすぎじゃない?
浅見 貴則
最後は5クラスあったかな?
正確には俺が学年が上がるにつれて増えてって、最後の方は1000超えてたって感じだね。
俺の学年から5クラスになって、下のクラスは7クラスとかあったかな。
ルウク@mirr
あと、小3から親から1学年上のドリルをノルマとしてやらされてたってどゆことですか(笑)
浅見 貴則
やらされてたね。
断ることとかできないから、文句を言うことなく必須タスクとしてとにかくこなすっていう。
ルウク@mirr
どういう経緯があって〜とか親御さんの考えというか狙いとかは気になりますけどね。
浅見 貴則
知らない。全然わかんない(笑)
浅見 貴則
勉強しろとは言われたことないの。
ただ、1学年上のドリルはノルマだった。 しかもすごい鬼畜モードで、ドリルだから解説がないのよ。 ドリルだからいきなり問題なのよ。
でさ、知らない分野だしわけわかんなくて。
ほんとね、解説が3行ぐらいしかないんだよ。 それだけで知らない範囲やらなきゃいけなかったから、終わってたほんとに。
カンタロウ@mirr
勉強嫌いだったので、僕だったらもう逃げ出してますわ・・。
浅見 貴則
でもさ、なんか俺はもうそん時から完璧主義だったかわかんないけど、「やるべきことは全部やる」ってのがなんか基本だったから。
別に親から強制されてたわけでもなく。
だから、ドリルが終わんないとゲームができなかったから、朝早く起きてドリル倒してから学校行ってた。
ルウク@mirr
なんでもできる子だったからこそ、「できる子」で居続けたかったんですかね。
浅見 貴則
そっちだと思うわ。
別になんか何取り沙汰して褒められたりとかもしてないんだよ、別に。
浅見 貴則
でさ、わかんない!って出して採点されるわけ。
バツだけで返ってきた答案は直さなきゃいけないからさ。
でも、手がかりがないじゃん?
そう、だから調べようもなくて、ただバツだけが返ってきてっていう闇のゲームだった、マジで。
ルウク@mirr
間違ってるところは分かっても解説がないから直しようがないんですね。
浅見 貴則
そう、だからもう意地の張り合いだよ。
バツなのにもう1回同じ答え書いて出して、バツで返ってくるっていう(笑)
「答え、絶対これだから!」みたいな、「絶対あってるから!」みたいな、そういうやり取りもあったわ。
ルウク@mirr
間違ってるのに抗うの面白いですねw
浅見 貴則
まあでもそのおかげでね、算数は勝手にできると思ってたからね。
結構スパルタ教育というか、無理やり底上げされたから、できるようになっちゃった。
俺が偶然にというかさ、言われたことは反抗もしないで仕方なくやるタイプだったから、いいものを取り入れてくれたよね。
ルウク@mirr
だからといってご両親もなんでもかんでも強制してきたわけじゃないし、ちゃんと今後を見据えてタスクを与えているのがすごいですね。
この特訓が、数学得意に繋がるんですかね。
浅見 貴則
結果ね。
1学年上のドリルがなければさ、なんか取りたてて「数学ができる!」とか思わなかったし。
でも、やっぱ「数字は使えないとやばい」って親が思ったんじゃないのかな?
ルウク@mirr
でも勉強は好きじゃ無かったんですよね?
浅見 貴則
もちろん、全然好きじゃないよ。
タスクを常に抱えていたくなかったから朝早くにドリルを終わらせて、とにかく家に早く帰ってゲームするっていう。
友達とゲームすることだけを考えてたから。
カンタロウ@mirr
小学校ではどんなキャラでした?
浅見 貴則
自分のキャラクターは中心人物ではなかったけど、なんでもできる最強キャラだったかな。
リーダー的な立場をよくやらされるけど、目立つのが嫌いだし、何より先頭でやるのが嫌だったね。
ルウク@mirr
矛盾というか、なんて言うんだろう。
なんでもできるからこそ目立ちたがるのかな?と思ったら、そういうわけじゃないんですね。
浅見 貴則
え、だってゲームの時間が減るやん。
ルウク@mirr
本当にゲームのことしか考えてなかったんですね笑
その、ちやほやされる〜とかはゲームの時間が減ると関係ないじゃないですか。
「勉強もできるしスポーツもできてすごいな!」みたいに言われるのはなんで嫌だったんですか?
浅見 貴則
確かに嫌だったのはなんでだろう。
なんか、学校自体がめんどくさいタスクだったんだわ。
だからなるべく何もなく終わりたかったんだよ。
「楽しい」とか「楽しくない」とか、そういうレベルの話じゃなかった。
ルウク@mirr
本当にゲーム好きなんですね。今も好きですもんね!
浅見 貴則
そうだね。
あと、朝の時間ってゲームできないのよ。
ルウク@mirr
流石に朝からゲームは禁止されてました?
浅見 貴則
いや多分ね、俺が隙間時間は全部ゲームに費やしてたからだと思うよ。
ちょっとゲームの意識が高すぎたね。
お菓子食いながら、片手でポケモンやりながらドラえもん見てんのが最高だったんだけど。
さすがにこれは親的にはダメだったの。
「どれかにしろ」って。
ルウク@mirr
他の子より色んなことができても前に出たくないとか、ゲーム好きとか、結構インドア派ですよね。
僕は「調子に乗って前に出たがるタイプ」だったので、浅見さんの「幼いながらの謙虚さ」は不思議に思いますね。
浅見 貴則
全然俺より受験勉強頑張ってたやつとかを見てたりしてたからかな?
サッカーの練習行ったら、強いチームに入ってるから自分より周りの方が全然できるから。 そんな環境だったからさ、あんまり「前に出よう」とも思えなかったのかもね。
それこそさ、なんか山とか行くの楽しくなかったから、シンプルにアウトドア派じゃないんだよ。
あと、「みんなと笑顔でワーワー喋る!」みたいなタイプではなかったから。
小学校時代からやっぱり陽キャに対しては「ちょっとね〜」っていう感覚はあったよね。
ルウク@mirr
でも「隠キャ」ではないじゃないですか。
浅見 貴則
そうだね。だから中立みたいな感じ。
1番タチ悪いよね。根は陰キャだけど、陰キャは嫌だ!みたいな。
ルウク@mirr
でもどっちとも上手く関わるタイプですよね。
浅見 貴則
そうだね!
だから意外と派手な友達も結構いるし、めっちゃ陰キャもいっぱいいる(笑)
ルウク@mirr
家庭環境についてもうちょっと聞きたいんですけど、お父さん話しかけづらいとか、なんかすげえ厳格っていう感じではないんですか?
浅見 貴則
いや、でも多分「やや頑固系」だと思うよ。
話しかけづらい系だと思うし、会社だと死ぬほど怖いらしい、噂によると。
だから出てんだろうね、そういう意味でオーラは。
ルウク@mirr
例えばお父さんに話しかけて、「今忙しいから後にしろ!」とかそういうのはあったんですか?
浅見 貴則
いや、なんなら家では全然そういうモードじゃないよ。そういうの見たことないね。
ルウク@mirr
お母さんも同じ感じですか。それとも…?
浅見 貴則
結構優しい系。相当優しい系じゃないかな? むしろ「過保護系」だからね。
ルウク@mirr
1人暮らしとかもあんま許してくれない感じ?
浅見 貴則
あー、俺がしたいって言ってなかったからね。
でも、あれやれこれやれって言われたわけではないよ。
俺があんまり「両親に対して要求しなかった」みたいなのがあるから。
浅見 貴則
話戻るけど、小6の6月ぐらいかな?
なんか何を思い立ったのか、中学校のことを考えた時に、仲良かった友達が受験組だったから絶対そっちだろと思っちゃって。
1学年で言うと200人弱ぐらいいるんだけど、そん中で受験組がたった「12人」だったというのもあって。
ルウク@mirr
その時からもう少数派思想が芽生えてますね。
中学受験の時期って塾通ってましたか?
浅見 貴則
それこそ仲良かった友達が四谷大塚だったから四谷大塚にしたね。
ルウク@mirr
あーガチだ…
浅見 貴則
四谷大塚行ってた友達は小3から通ってたから、どんどん勉強が先に進んでるし、普通に入塾しても「ついてくるのは難しい」って最初言われたわけよ。
で、なんか親がそのドリルの特訓の説明して、じゃあちょっと体験がてら「2週間くらいやってみますか!」みたいになって入れてもらって。
前からドリルも全部わかんないけど、四谷大塚の授業も全部わかんないからさ(笑)
ひたすら頑張って聞いて、ノートにとって〜みたいな。
そしたら、算数だけはなんか「ちょっとついてこれそうだから」って言って、なぜか入塾オッケーしてくれたの。
ルウク@mirr
僕も中学受験したんで、四谷大塚の難しさ知ってるんです。 a3ぐらいのなんか青いテキスト(笑)
僕が通ってた塾でも四谷大塚の教材は最頂点に君臨してて、なかなかやらせてもらえなかったです。「君にはまだ早い」って。
正直、学校の授業とは次元が違う難しさでしたね。
浅見 貴則
それで入ったはいいけど毎週テストでさ。
受験期はさすがにサッカーから離れて、17時から21時まで塾に行って、家に帰って夜中に勉強するっていうのをずっとやってた。
完璧主義はずっと抜けてなかったから、やっぱできないことに対して努力を惜しまなかったね。
カンタロウ@mirr
すごいですね、小学生でそこまでストイックに取り組めるなんて。
浅見 貴則
勉強だけじゃなくて、サッカーもめちゃめちゃコンプレックスあったから。
友達と遊んで17時で帰ってくるじゃん?そっから家の前でリフティングやって、ランニングしてたんだよ。自分で勝手に。
「できない自分が嫌」だから、めちゃめちゃ自主練してたね。
だから受験期も夢中で勉強に取り組んでたって感じ!
ルウク@mirr
志望校って最初っから桐朋(トウホウ)だったんですか?
浅見 貴則
塾の友達みんなが桐朋狙いだったから桐朋だったってだけ。
偏差値65ぐらいなの、バカ高いんだけど。
かっこ男子校ね?
ルウク@mirr
かっこ(笑)
浅見 貴則
別に理由はあんまなかったよ、みんなが目指すから。
なんか親的には、それでいいらしかった。
で、滑り止めで桐蔭受けて、桐蔭(トウイン)に行くんだけどね。
ルウク@mirr
改めて、「元々勉強できて、失敗経験なしの超秀才キャラ」としてなぜか定着してる浅見さんですが、中学受験も第一希望には受かってないし、ちゃんと失敗してますよね。
浅見 貴則
そう、だからこういう話を自分で何回言っても信じてもらえないんだって(笑)
STUDENT LIFE
高校時代
04
ルウク@mirr
桐蔭は中高一貫校だから高校もそのままですよね!
浅見貴則
うん、そうだね。
ルウク@mirr
高校の勉強は順調でしたか?
浅見貴則
だんだんと学校の勉強がきつくなってきて、模試の手応えが悪くなってきたんだよね。
やっぱみんなどんどん勉強してくるっていうのと、単純にずっと部活だったからね。 付け焼き刃の勉強じゃ回らなくなってきたんだよね。
ルウク@mirr
それでも、勉強はちゃんとやってたんですもんね!
浅見貴則
日常的にやってたわけじゃないけど。
先生に言われたくないから宿題は全部やってたし、テストはいい点取りたかったから直前はめっちゃ勉強してたけど、 なんか「日常的に板について勉強する」とかそういうのではなかった。
もうほんとにね、どこまで行っても「遊ぶ時間を最大化」したかったんだよね。
浅見貴則
あ、移動中に漢字とか英語とかやってたのよ。
移動中ってさ、ゲーム持っていけないからゲームできないじゃん? ゲームできない時間に、他の全てのタスクを終わらせるっていう。
家にいる時間はなるべくゲームしたかったんだよ、とにかくずっとゲーム。
ルウク@mirr
「遊ぶ時間の最大化」って浅見さんぽくていいですねw
文理選択はもちろん理数系ですよね?
浅見貴則
小学校の時にやらされてた算数のドリルの影響もそうだけど、やっぱ算数ができるっていう評価のもとに来てるのもあって数学はちょっと自信あったっていうのもあるんだけど、 勉強自体は好きじゃなかったんだよ。
誰も信じてくんないけど、勉強は好きじゃなかったから。
でも文理選択しなきゃいけないってなって、数学は苦手じゃないし1番嫌じゃなかったから理数系にしたってだけ。
ルウク@mirr
周りはみんな東大志望だったんですか?
浅見貴則
そうだよ、周りはみんな東大希望だったから。
なんかさ、「東大なんだ〜すごいね!」って言われるのが嫌なんだよ。 受験の辛さを知らない人に東大すごいねみたいに言われるのは結構最悪。
どんだけキツいか分かってねえやろ!っていう(笑)
だから東工大にした。東工大って受験界隈では知られてるけど、世間的には「どこそこ?」って感じでしょ?
カンタロウ@mirr
浅見さんに会うまで東工大の存在は知らなかったですね。
ルウク@mirr
それで、現役はどんな感じでした?
浅見貴則
それでマナビス(当時、画期的だった映像系の塾)に入塾したんだけど、志望していた大学よりも学力の低い先生が多かったんだよね。 いい人たちだったけど、成績が上がってない現実を指摘してくれる人がいなくて、復習の概念がなかったから全然ダメだったんね。
ルウク@mirr
復習を取り入れなかったことが原因っていうのはちょっと聞いたことありますけど。
その時の勉強スタイルを詳しく教えてくれませんか?
浅見貴則
とにかくマナビスの1番難しい教材を、片っ端からやってたんだよ。
マジで「理解すれば点取れる」と思ってたからさ。
そのスタイルで難しいやつばっかりやって、復習は一切してなかったんだけど、学校の成績はよかったんだよね。
復習をやってなかったってことは、やっぱ「忘れちゃう」ってことなんだよね。
その問題見て、解説は読めるんだけどとっさに「あ、この問題この前やったわ!」ってできないんだよ。
浅見貴則
それこそ俺が多分受験モードで相当オーラが出てたんだと。
そのせいで、塾の先生はあんまり俺に勉強方法のツッコミを入れる余地すらなかったんだと思う。
塾の先生たちからすると、自分たちよりも高いところを目指してて最難関大目指す人の勉強時間・勉強量とか、模試がどんな感じで上がってるといいかとか、そういうのもわかんない。
それでずっと模試はE判定だった。
ルウク@mirr
僕は浅見さんの現役時代の模試の結果を見せてもらってるんで知ってるんですけどね。
浅見貴則
今の生徒にも、「俺、E判定だった.…」っていうんだけど、誰も信じてくれないからさ…。
ずっと「現役はボロボロだった」って言い張ってたと思うんだけどね!
ルウク@mirr
「元々勉強できたんでしょ?」って見られやすそうではありますね、確かに。
浅見貴則
コミュ障の話もそうだよ。
「対人関係が苦手だったから、めっちゃ練習してできるようになったんです!」って言ってるんだけど、 誰1人信じてくれないよ(笑)
ルウク@mirr
その話は大学時代に繋がりますよね!現役受験はストレスが酷かったんじゃないですか?
浅見貴則
もうストレスと焦りで、入試当日具合悪かったね。
「ご飯食べる時間取ってるとかなめてんのか」って自分に思ってた。 成績が上がってない現実があったからさ。
浅見貴則
でもなぜか、「勉強のやり方が悪いんじゃないか」みたいな発想がなかった。
とにかく頑張ってればできるみたいな。
今だからそういう言い方ができるんだけど、なんか「100パー頑張ってるから受かんなくても許して」みたいなのがあった気がする。
神風特攻すれば、責務を全うしたと思われるみたいな、そういう感覚があったと思うわ。
だから、もしかして冷静なアドバイスをしてくれてた人がいたかもしんないけど、あえて聞いてなかった可能性はあるよね。
ルウク@mirr
現役の時、東工大の数学ってどれくらい立ち向かえたんですか?
浅見貴則
え、0点じゃない?普通に。
ルウク@mirr
解答埋めるのはできた..?
浅見貴則
埋めた、埋めたけど答えが合ってなきゃ意味ないし。
ルウク@mirr
あら。確かにこれは誰も信じてくれなさそうw
で、結局青学だけ受かったんですよね!
浅見貴則
卓球部の同期にさ、性格はめっちゃいいやつなんだけど、勉強はできない医学部志望のやつがいて。
受験終わった後、そいつと卓球しにいった時に「青学だけ滑り止めでラッキーパンチで受かってたんだけど」って言ったら「青学?いいじゃん!」って言われたのが、めっちゃムカついて(笑)
ルウク@mirr
これが浪人の決意のきっかけですか(笑)
親御さんはどうでした?
浅見貴則
いや、浪人したいってのは親になかなか言えなかったんだよね。
親は、青学で本当に超大喜びしてたから。
浅見貴則
もうね、青学のイメージが苦手すぎて…。
苦手もそうなんだけど、「ついていける自信がない」みたいなのが正しい。
なんか「金髪にしないと無理なんじゃないか?」ぐらいの感覚だったんだよね。
陽キャばっかのところは結局得意じゃなくて。同じテンションでついていけないんだよ、今もそうだけど。
ルウク@mirr
青学は手応えありましたか?
浅見貴則
まあ、ギリギリかな。 まあ手ごたえは、早慶よりは良かったかな。
だって東工大に向けて勉強してたからね。
浅見貴則
でも、やっぱりやり方の問題で、勉強してたから学力はあったんだけど、本番で力を発揮する練習とかを全然してなかったから。
だから解説も読めたし「考える力」はあったんだけど、「制限時間以内に正解を出す」っていうところには全然フィットしてなかったよね。
なんていうか、めちゃめちゃマッチョなんだけど、「インサイドでしか蹴れない」「ディフェンスってどうやって動くんすか?」みたいな感じ。
ルウク@mirr
「戦えないボディービルダー」みたいなことですかね!
浅見貴則
そうそうそう。勉強してたから学力はあったから、解説読んでもわかんないことがあったわけじゃないんだよね。
ルウク@mirr
わかりますわ・・・。
英単語でも見れば意味がわかるけど、和訳から英単語を思い出せないっていうのに近い感覚ですよね。試験では一方通行の知識じゃ通用しないですよね。
浅見貴則
ペーパーテストって、「試験時間以内に全ての問題に答案を書かなきゃいけない」っていう学力じゃないところも問われるんだけど、そこはほんとにカスだった。
まず自分が今まで学んでいたことを思い出せない。
問題を1から考えて、1問に対してじっくり時間を使ってたら大問3・4個あるからどう考えても終わらない。
浅見貴則
それでさ、学力のせいじゃなかったのに、「もっと勉強しよう」っていう振り返りになって、もっと勉強しなきゃみたいになった。
そのときは「理解したからオッケー」っていう認識だったんだよね。
だから、復習して本番ですぐ出すっていう意識が全然なかったよね。
反応スピードがね、ほんとにダメだった。
浅見貴則
「解くのに時間がかかっちゃう」とか、「手が止まっちゃう」とか、そういうのが多かった。
ルウク@mirr
僕も受験経験したのでわかります…。
めちゃくちゃインプットに時間かけたのに、アウトプットの練習(初見の問題演習)をしてなかったから、本番では戦えないっていう。
浅見貴則
本来逆なんだよ。先に必要な筋肉をつけるべきなんだよね。
あとは、「映像系の塾」っていうのがミスマッチだったかも。
しかも当時は「映像系の塾」って新しくて、少数派タイプの俺は「いや絶対映像でしょ」みたいな。
同じ授業を何度も見れるし、分からないところは分かるまで聞けるし、 自分で好きな時に止めたり進めたりできるし最高じゃん!って思って入ったんだけどね。
カンタロウ@mirr
今、映像系の塾についてはどう思いますか?
浅見貴則
生徒からしたら結構きついと思う。まさに俺みたいなやつが生まれるというか。
アドバイザーが相当いい働きしないといけないと思うな。
今は分かりやすく説明する人も沢山いて、YouTubeとかchatGPTとかもあるから、自分のレベルに合わせて基礎知識から解説までやってくれるからね。
たまに間違えてるけど(笑)
ルウク@mirr
そうなると、今後のその塾の先生の立場とか役割ってどうなっていくんでしょうね。
解説とかだってAIがやってくれちゃうし、気を遣わないでいくらでも聞けるし。
浅見貴則
結局、 今のchatGPTとかYouTuberの方がわかりやすくない?みたいなのを全員が理解する時代は来るのかどうかって話だよね。
なんなら最後まで来ないかもしれない。
やっぱり、「ちゃんと人に教わりたい!」っていう人は沢山いるからね。
浅見貴則
そういう勉強の手段を経験している大人から産まれた子供はそういう感覚で塾を見ることができるんだけど、 そうじゃない人もたくさんいるわけじゃん。
今、情報格差相当ひどいから親の情報感度に思いっきり左右されちゃう。
子供が塾を選ぶっていうケースは稀だから。
浅見貴則
ってなると、塾のことを知ろうとはしないから、 勉強についてもそんな深く考えないっていう話にはなる。
という意味では「人から直接教わること」はニーズが残り続けるかもね。
あとは前から言われてるけど、「やる気スイッチを押せるかどうか」みたいな役割は人にしかできないよね。
浅見貴則
なんか、人間性っていうかさ。
「あの先生の授業は分かりやすいから」みたいな先生との信頼関係だよね。
今後の塾の先生で言ったら、俺はそこぐらいしか優位性がないんじゃないかなと思ってる。
塾の先生ってさ、日本の小中高校生が結構序盤で出会う「ちょっと斜め上の社会人」なんだよね。
GAP YEAR
浪人時代
05
ルウク@mirr
浪人を決めたのって、「青学いいじゃん!」って言われて悔しかったからだけじゃないなと思って。
浪人も勝算がないと流石に覚悟できないじゃないですか。
浅見貴則
どうなんだろうね。
正確に言うと、2月の頭に理科大の受験をするんだけど、その時に復習が大事だってわかっちゃうんだよ。
受験の2日前に、塾のテキストでやってた数学の問題があって、それとほとんど同じ問題が出たのに全然書けなくて。
で、そこから復習だけに切り替えたんだけど、国立受験までの残り半月くらいやっても当然間に合わないよね。
浅見貴則
だから、「復習をちゃんとやれば上がるかもしれない!」っていう勝算はあった。
浪人するかどうかを考えた時には自信はあったよね。
ルウク@mirr
ストイックに走り切れる体力とモチベーションは疑う余地がないですもんね。
「復習」さえすればいける!と確信できるのも納得できます。
浪人の時は塾通ってましたか?
浅見貴則
難関大志望は、やっぱり難易度も高いこともあって駿台派が多いのよ。 なんか予備校は駿台やろ!みたいな風潮が。
だから、「駿台だけは絶対行かない!」と思って、河合塾にいったね。
理由はそれだけ、みんな駿台だから。
ルウク@mirr
ここでも少数派思想がw
多くの人の安心が、浅見さんにとっての不安なんですね。
浅見貴則
なんか、大衆に紛れていく行為は基本的に俺は不安になるね。
ルウク@mirr
ほんと、少数派思想が小さい時からブレないですよね。
浪人の時の勉強スタイルというか、どんな毎日を過ごしてたのか詳しく聞きたいです。
浅見貴則
復習が大事って気づいてたから、予備校の教材だけやってればいいとは思ってなかったんだよね。
だから、リスクヘッジのために予備校の教材プラス宅浪の人がこなすぐらいの参考書やればいけるやろ!って思ってたわけ。
それで、予備校が始まる前にめちゃくちゃ調べてブックオフとかいっぱい周って、先輩とかから片っ端から話聞いたりとかして。
各科目「これでいけるやろ!」みたいな参考書セットを自分で考えて選んだんだよね。
カンタロウ@mirr
対策と準備がバッチリですね。
浅見 貴則
予備校の教材の予習を全部やって、授業中に予習と復習やってたの。
週にどれぐらい進むって、予備校の場合わかってたから。
今日は第4回やってるなってところで「第5回の予習」をしながら、「第2回と3回の復習をする」みたいなことやってたわけ。
浅見貴則
とにかく予習だろうが復習だろうが、なんでもやってた。
授業がない時間とかは、ずっと宅浪の気持ちで、市販の教材を片っ端からやってたし。
だから、シンプルに普通の受験生の倍の量やってたんだよね。
ルウク@mirr
自分で改善点を見つけられてたのは相当デカいですね。あとはやるだけ状態にできたというか。
さらに、やるだけになったらやれちゃうのが浅見さんの強いところですよね。
浅見貴則
で、通ってた河合塾の数IIIの授業持ってる先生が結構バグってる人だったんだよね。
もう引退しちゃってるんだけど。
浅見貴則
最初の授業の前に校舎長が出てくるんだよね。
それで、「彼は結構独特なタイプだから、嫌だったら言ってください」みたいな警告が最初にあって(笑)
昔のガチガチの先生だから、めちゃくちゃ怒るし、怒鳴るし、寝てたら注意するし、 めっちゃ唾飛んでくるし、何書いてるかわかんないし。
字がね、びっくりするぐらい汚いのよ。
そんな感じで、結構嫌われてた先生だったね。
浅見貴則
塾で用意されてる教材を「もうこんなのはやっても意味ないです」とか言いながら真顔で答えを書くんだけど、たった2行とかなのよ。
「これで丸が来るから、これ以上余計なこと書いても意味ないんで、こうやって書いてください」っていうわけよ。
ただ、答えが2行っていっても何を書いてあるか全然わかんない。
カンタロウ@mirr
尖りまくってますね〜。
浅見貴則
うん、そういう感じで性格は悪いのかもしんないけど、数学に関しては圧倒的だったんだよね。
もう、なんか説得力が凄すぎて。
間違いなくこの人、「数学バケモンだな」ってよく分かって。
だから、終わった後、質問しに行ってたわけ。
あんま好かれてないから、その先生に質問なんかしに行く人いなかったけど。
浅見貴則
なんか質問しにいっても最初は返事してくれなくて。
「君には難しいから答えないよ」 って言われて、結構悔しくてさ。
それで、質問をすげえ考えてから持っていくようになったんだよね、そしたらちょっとずつ返事してくれるようになった。
謎の雑紙みたいなやつにメモ(解説)をめっちゃ書いてくれんの。
なんか謎の切れ端をタッパーに入れて持ってて、その切れ端にひたすら書いてくれんのね。
全部なんて書いてあるかわかんないけど、「全部持って帰らせてください!」て言って、持って帰り〜考えて〜みたいなのを毎週やってた。
ルウク@mirr
この人が恩師になる人ですよね!
偏差値は現役の時に比べたら、どれぐらい上がりましたか?
浅見貴則
4月から始めるんだけど、5月の末にある第1回の河合の記述模試で、数学の偏差値が74。
現役の時51だから、20以上だよね。
浅見貴則
受験のノウハウは先生に直接と教わった部分が大きいかな。
やっぱりそれなりに考えて質問持っていかないと、それなりの返事が来ないわけで。
先生ってあんまり俺らのこと考えてなくて、「これ分からない人は難関大は無理です。」とか言いたいこと言ってんのよ。
ルウク@mirr
恩師の古風なスパルタ教育が、浅見さんの少数派思想とうまくマッチしてたんでしょうね。
ほとんどの人がついていけない先生だからこそ、ついていくぞ!って。
浅見貴則
そうだね。自分なりに解釈したものを先生に持ってたりとかして、仲良くなってからは分かりやすく親身になって教えてくれて、いくらでも時間を使ってくれたよね。
あとは、先生が俺のためだけに問題出してくれるようになったりもした。
その過程で「勉強方法」の話にもなるわけで、「勉強に対する姿勢」の部分で学ぶことが多かったかな。
浅見貴則
秋冬以降もその先生の授業自体は続くんだけど、先生は予備校が用意してる教材を一瞬で終わらせて、 先生が勝手に配ってくるプリントをやるんだけど、正解するのは俺だけなんだよね。
ルウク@mirr
なんか恩師の無茶難題に食らいついてたら、結果的に数学が最強になるっていう。 他の科目はどうだったんですか?
浅見貴則
やっぱりね、1教科を先に伸ばすって有利だなって思うね。
他の教科に応用できたっていうところは結構良かった。
そう考えると、成績が伸びたのは先生100パーセントじゃないと思う。
現役の時の反省を踏まえて参考書とか選んだり、隙間時間に音読始めたのがよかったんじゃないかなとは思うけどね。
ルウク@mirr
そしたら浪人の時には、「東工大に届かないのでは?」みたいな不安はもう無かったですか?
浅見貴則
ベストを尽くす姿勢はずっとあったからさ、集中できてた。
結果的に、第1回模試からいい結果出たから走りきれたよね。
COLLEGE LIFE
大学時代
06
カンタロウ@mirr
本格的にドラムを始めたのは大学でしたよね、バンドをやってたんでしたっけ?
浅見貴則
そうそう、大学のサークルがあんまり広報がちゃんとしてなくて、音楽サークルが3か所ぐらいあったんだよね。
ロック研究会は看板があったから友達と一緒に見学に行ったら、 「どんな曲とかアーティストが好きなの?」って聞かれて、「椎名林檎とかスピッツが好きです」って言ったの。
そしたら、ロック研究会はメタルが中心だから、「うちじゃなくてフォークソングサークルの方がいいよ」って言われたわけ。
ルウク@mirr
フォークソングサークルってなんですか?
浅見貴則
東工大のフォークソングサークルは全然フォークソングじゃなくて、普通の軽音なの。
名前が「フォークソングサークル」ってだけで、全然フォークやらないし(笑)
でもフォークソングサークルにツテはなかったわけ。
フォークソングサークルの場所がどこにあるかわかんなくて、詰んだのよ。 コミュ障の俺は単身飛び込めるわけでもなく…。
カンタロウ@mirr
本当にコミュ障だったんですね(笑)
浅見貴則
で、諦めてたら物理実験で初めましての人とペア組んで実験するきっかけが訪れた。
俺が手癖で机を叩いてたら、ペアの子が「なんか楽器やったりするんすか?」みたいなところから始まって。
奇跡的にそいつがギターやってて、フォークソングサークルに行くやつだったの。
浅見貴則
その物理実験の次の日が新入生のバンドを組むための飲み会みたいなやつで。
そいつが電話してくれたおかげで入れたんだよね。
しかも、そいつとはずっとバンドを組んで、ずっとスピッツをやってた。
結婚式にも来てくれたんだけど!
ルウク@mirr
あの髪長い人ですか? かっこいい人ですよね。
浅見貴則
そう、マジでギタリストって感じ。 性格と髪がめちゃめちゃ尖ってんだけど(笑)
マジでイケメンなんだよ。 今でも自分で曲作ってたりしてるしね。
ルウク@mirr
ある意味コミュ障だからこそのきっかけを掴んだことによって一生の友人を獲得した、結構奇跡的な出会いですよね!
浅見貴則
うん、この辺とかはバリバリコミュ障だよね。 軽音と併せて卓球部も入ったんだけど、 本当にずっとコミュ障だよ。
卓球部もなんかすっと入った雰囲気出してるけど、全然違くて。
浪人の時の先生のところでちょっと伏線あるんだけど。
浅見貴則
この先生さ、東工大対策用の特別講義みたいなやつを「来たいやつだけ来い」みたいな感じで秋に勝手にやるのよ。
その先生も東工大出身だから、東工大志望が大体参加するんだけど。
そこに、この先生の教え子の東工大生がくんのよ。
その先輩に連絡して色々教えてもらって、その先輩の名前出せばいけるっていう、なんか1個武器を与えられて(笑)
浅見貴則
で、健康診断の時に、サークル勧誘の花道ができるんだけど、なぜか卓球部は勧誘やってなくて。
そのあとに入学式があるんだけど、自己紹介の時間で「卓球部に入りたいです」って言ったやつが2人いた。
一人はどう考えても喋り方がおかしくてさ(笑)
喋り方がおかしくない方に俺から話しかけて、「一緒に行きませんか?」みたいな。
そういう感じで、頑張ってやっと行ったんだよね。
ルウク@mirr
あれ、卓球部とバンドどっちもやってたんですか!
浅見貴則
そうだよ。 で、その時に話しかけた人が、俺が唯一自分から話しかけた人なんだよね。
そいつが俺の代の部長やるんだけど。
あとね、ドラムに関してはマジでラッキーだよね。もう本当諦めてたから、超ラッキーって感じじゃないかな?
ルウク@mirr
そういえば、もう大学2年くらいから起業への伏線が始まりますよね。
浅見貴則
うん、その当時ミクシィをやってたんだけど。
この話結構熱いんだけど、ミクシィで知り合った人と会うことになって、断れなくて(笑)
それで、会いに行ったらめっちゃチャラい人が出てきて、 いきなり「初めまして、君は将来何がしたいの?」って聞かれてさ。
浅見貴則
それでアタフタしちゃって、「いや、特に何も~」って言いつつ、経営工学だったから「なんかやりたいことができた時にお金の勉強しとけば役に立つと思って~」みたいな、大人が納得するいつもの言い方をしちゃったわけよね。
そしたら、 なんかその人が「君は社長をやりたいんだね!」って言って。そんなこと言ってないのに(笑)
そういう理解になって、「いや、そうではなくて~」とか言ってるうちに、「学生で社長やってる人がいるから紹介してあげるよ!」って言われて、その場で電話し始めちゃったんだよ。
ルウク@mirr
いきなり電話しちゃうところとか、チャラいね~(笑)
浅見貴則
それで俺がアタフタしてるうちに電話が始まり、学生で会社やってる人が会ってくれることになっちゃったんだよね。
メールアドレスまで貰っちゃったからもう行くしかないじゃん。
それでメールして、約束を取り付けて、新宿のルノアールで会うことになるんだよね。
カンタロウ@mirr
この時って、どういうモチベーションだったんですか?大学生活に満足してなかったとか?
浅見貴則
いや、全然。部活もやって、音楽もできて、やりたかった塾でのバイトもしてたから俺の中では大学生活は超満足してたわけ。
週7ですごい満足度の高い忙しさだったから。
超満足してたのに、なんか「大学生で会社やる」みたいな話は今だと良く聞く話かも知れないけど、 当時は「学生で会社できる」みたいな発想ってなかったから。
それを知った時に、「いや、そっちにチャレンジする方が確実に面白くない?」みたいに思っちゃうのよ。
浅見貴則
満足度のゲージが100分の95ぐらいあったんだけど、上限は1000ぐらいあったことに気づいて。
俺の持ってた上限値が100だっただけで、「実は学生中に会社をチャレンジするっていう人を間近で見ることで、1000ぐらいの枠が本当はあった」ってことを知って。
「そっちに向かってチャレンジしたい」って思うようになったのよね。
浅見貴則
自分より年齢が高い社長に「話聞かせてください!」って会って、「その年からそういうこと考えててすごいね〜」みたいに言われて満足してたんだよね。
それだけで満足してたんだけど、同い年が出てきちゃって。
そいつがもう会社をやってたんだよね。
ルウク@mirr
ちゃんと悔しがりますよね。
そこが結構モチベーションになっているというか、浪人の決意の話もそうですけど。
浅見貴則
同い年で、さらに同じく学生でもう会社をやってた人が出てきちゃったから、その時に初めて自分がやりたいことは何か?っていう問いが現実身を帯びていった。
承認欲求が満たされたところから食らったよね。こいつには確実に負けてんなと思ったよね。
ルウク@mirr
悔しさを抱くのと同時に、自分のやりたいことは何かを考える時間だったんですね。
浅見貴則
そのあと1ヵ月ぐらい人に会うのをやめて自分と向き合って考えてたんだけど、浪人時代の恩師の影響があって、やっぱり塾をやりたいってなっていったんだよ。
カンタロウ@mirr
浪人時代の先生に憧れて塾をやりたいってなったんですね!
具体的にはどういったところに憧れたんですか?
浅見貴則
あー、そうだな。 なんかね、かっこいいなって思っちゃった理由としては、先生が「嫌われてたから」だね。
東大が嫌とかもそうなんだけど、なんかね、名声があるってなった時に勘ぐっちゃうんだよね。
「有名だからありがたがられてるだけ」というか、「有名だから金が流れてるだけ」というか。
有名ってことは中身と直接関係ないんじゃないか?ぐらいな気持ちだったわけよ。 今はそこまでは思ってないけど。
ルウク@mirr
すごい浅見さんっぽい(笑)
浅見貴則
先生は結構ひん曲がった性格なんだけど、でもその状況で俺もそうだし、1個上の先輩もそうなんだけど、 着実に目の前の1人だか2人だか3人だかの人生は完全に変えてるわけじゃん?
だから俺も「そういうタイプになりたいな」っていうのはあった。
あとは、塾っていうこだわり方が結構かっこいいなって思っちゃったんだよね。
カンタロウ@mirr
少数の個人に対して、 すごい深く理解してコミットすることに惹かれましたか?
浅見貴則
そうだね。もちろんさ、少数にしか与えたくないとかそういうのではないんだけど、 そのスタイルがいいなとは思ったよね。
浅見貴則
就活とかの時に、周りの友達の話とか聞いてて思ったことでもあるんだけど、影響力が出しやすいところに行くっていう発想がみんな結構あんのよ。
それこそ国とかの機関とかに行けば、自分の仕事が大勢の人に影響を与えるみたいな。そういうところって結構判断基準の1個になったりするんだけど。
俺、そっちに全然いいと思わなくて。 「影響の人数」じゃなくて、「深さ」じゃね?っていう。
そっち側でバリューを出したいなって思ったんだよね。
浅見貴則
だから塾経営をする上で、自分自身が現場を辞めたくないし、展開もしたくない。
「もっと稼げるから展開しようぜ」みたいな話は、絶対刺さんないわけ。
展開すると浅くなっていくじゃん、だから金を稼ぎたいわけじゃないんだよね。
だからそれでいくと、先生とかは深さ勝負で言うと「最強格」なんだよね。
なんなら予備校から変な先生扱いで「やばかったら言ってください」「 授業を変えます」みたいに煙たがられてるから。
でも、あの数人(浅見を含む東工大に進学した生徒たち)の人生は変えてるってことはさ、相当インパクトすごいじゃん?
カンタロウ@mirr
浅見さん以外にファンはいたんですか!
浅見貴則
何人かついて行ってる生徒はいたけど、俺ほどのファンはいなかったかな。
でも、歴代1人ぐらいいんのよ、上にも1人いて、その上にも1人いて。
しかもその人たち全員東工大なんだよね(笑)
ルウク@mirr
すげえ…なんか相当見極めてるんですかね。
浅見貴則
うん、その先生が勝手に見極めて選んでんのか、俺みたいな変なやつが毎年1人ぐらいついてってんのか、よくわかんないんだけど。
そのスタイル、かっけえ!って思っちゃったんだよね。
だから、自分の理想像として「世間で有名っていうわけじゃない、知る人ぞ知るなんかエネルギーが高い人」っていう風になりたいよね。
浅見貴則
うん、そこが足を足を引っ張って、発信に躊躇してたわけ。
最近はstand.fmっていうラジオアプリで毎日投稿してるけどね(笑)
ルウク@mirr
発信しなきゃ!とはずっと言ってた記憶がありますが、そういう理由だったんですね!
最近、毎日投稿めっちゃ頑張ってますよね!
浅見貴則
その理想像から考えると、自分から発信して名を売ろうっていうのは理想像から逆行することになるんだよね。
有名になって人が集まってきちゃうから。
今となっては、「集客方法はこだわるものではない」って思ってるから、全然今そういう感覚ではないんだけど、当時はやっぱそうだったし、 理想系としてはそれがいいよね。
みんなから有名になりたいわけではなくて、知る人ぞ知るポジションにはなりたいよねっていう。
ルウク@mirr
この話の続きはビジネスストーリーの方が良さそうですね!
起業に向けて歩みを進めているところで、借金する話を聞かせてください!
浅見貴則
うん、そうなんだよね。
起業の準備道中でぼったくりにあって、時間もお金も失った。
大学3年で借金110万までいったね、今となってはいい経験だと思えるけど。
ルウク@mirr
えっと、あれですよね、起業セミナー?みたいな。
浅見貴則
そうだね。俺みたいなタイプってカモで、言いくるめられてたの。
塾とか会社をやるためには、「お金の勉強をしなきゃいけない」とか、「会社をやるためには営業力がないといけない」とか言われるわけよ。
俺言うてさ、自分は頭いいと思ってたし、理屈は通ってるわけ。
なんか、勉強会みたいなところに結構高額払って入っちゃったみたいな感じ。
ルウク@mirr
いつ借金は返し終えたんでしたっけ?
浅見貴則
流石にやばい!ってなって借金を返すことに専念し始めて、大学3年目の秋で借金を全部返した。
部活の友達に遊びに誘われてにお金がなかったから断るしかなかったのは辛かったね。
浅見貴則
で、派手な雰囲気の人からの紹介で会うことになった社長の話なんだけど。
ルウク@mirr
浅見さんが一番最初に会った社長ですよね。
浅見貴則
うん、そう。
初めて社長に会うし、頑張って新宿のルノアールまで行って相当ビビッて待ってたら、めちゃめちゃ腰が低いっていうかすごい控えめな感じの人が出てきて(笑)
で、話聞いてたら、その人も受験失敗組で、元々会話は苦手でした〜みたいな人で、親近感もあって、信頼するようになったんだよね。
それで、この人に結構俺はついて回るようになったんだけど。
浅見貴則
で、いろんな人を紹介してもらったり、自分からミクシィで会いに行ったりとかしたんだけど、今まで会った人で考えててもその人が1番すごかった。
それで、ぼったくられてマイナスになって借金ゼロに戻してから、 1番すごい人にもう1回ちゃんと相談しようと思って。
もう1回連絡したら会ってくれた。こういう人もやっぱり俺の理想にかなり近いところではあるよね。
で、この人に改めて相談して、「今だとブログだよ」っていう感じで教えてもらって、この人にお金を払ってブログ習うのよ。
ルウク@mirr
借金&ぼったくりを経験して、「お金を払うこと」に抵抗はなかったんですか?
浅見貴則
逆にこの借金経験のおかげで「お金払ってチャレンジする」ってことに関しては、抵抗がなくなってたわけ。
マンツーマンでブログのやり方教えてくれるなんて、そんな安いことはねえ!と思ったし。
ルウク@mirr
あ、月5万って言ったやつですね!
浅見貴則
その人ブログもやってて、セミナーも持ってたんだけど、マンツーマンで教えてくれませんかって言って。
週1で会って教えてもらって、「1記事800文字以上で15記事、 受験のこと書いてきてね」って言われたから、30記事やってきたり、毎回与えられたハードルを超えて頑張ってた。
ルウク@mirr
何か月ぐらい教えてもらっていたんですか?
浅見貴則
準備期間が3ヵ月で〜トータルでいうと10ヵ月ぐらいはお願いしてて。
浅見貴則
準備期間で貯めてた記事をブログで毎日投稿してると、作ってた参考書が売れたんだよね。
俺の数学の勉強方法を全部ちゃんとテキストにしたものと、動画でも取ったもの、 あと問題を選んで問題集にして解説と解説動画をセットにして売ってた。
その人にアドバイスもらって、「自分で数学のセミナーやりましょう」ってなった。
ルウク@mirr
あ、それが浅見さんが最初にやった数学セミナーなのか。
浅見貴則
そう。当時ブログで受験情報を発信してる人自体が少なかったし、しかもリアルでセミナーを開いてる人もいなかったわけ。
だから、最初は実績作りだったの。
参加費1000円でセミナー開いて、もちろん収益はマイナスだから、動画を撮っては来れない人たちに販売して、プラスマイナスをゼロにして、「満員御礼」って実績を作っていく。
色んなアドバイスもくれて次のToDoも決めてくれたり、これで月5万は安すぎたよね。
その時からね、すごい「人の時間を買う」っていう感覚はあったね。
浅見貴則
それが大学4年。
内容的には、これは完全にもうビジネスストーリーの方だと思うけどね。
カンタロウ@mirr
めっちゃいい人と出会えましたね。
こうしてパラリアが始まるわけですね。
ルウク@mirr
彼の経営するパラリアについては、「ビジネスストーリー」にて詳しく話していますので、ご興味のある方はこちらからご覧ください!
https://mirr-story.one/pararia
In Conclusion
さいごに
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